SNN-しんだらなにものこらない-

頭の中を整理するため、文章を書くリハビリとして始めてみました

乳がんだけどマンションを買ってみた話 その1

去年、下書き保留してて、そのままにしていてあっという間に1年。

やろうやろうと思っていて、自分が思っている以上に時間が経っていることばかりです。

途中まで書いていたので、頑張って続きを書いてみます。

 

 

自分が知りたいな、と思って検索したのに、あまりその事について書いている人がいなかったので、この話。

2015年の暮れ、中古マンションを購入しました。

これまで持ち家やマンションを買いたいという思いが全くなかったのですが、妹に子どもが生まれ、ちょっと考えが変わりました。

年老いた独身の伯母…(私のこと)

甥姪にとって、私はそのうち不安の種になるんじゃなかろうか…

孤独死みたいなのはそんなに怖くなかったのだけれど、若者の迷惑になるのはイヤだなぁと思ったわけです。

頭金くらいは手元にあるし、20年くらいのローンを組めば、家賃くらいで返せるし…などと思っているうちに、乳がん発覚。がーん。ダジャレじゃなくてガーン。

そんな、マンションどころじゃなくなってしまいました。

頭金も、入院費、手術代、治療費、漢方代へ。

 

1年半経って、治療の方も落ち着いてきて、まだ手元に少しお金が残っていたこともあり、ようし、一丁ここらで物件を探してみるかーと重い腰をようやく上げました。

今住んでいる地域に引き続き住みたいと思っていたので、ネットで探しつつ、休みの日に実際に見て回る(不動産屋さんを通さず、外観だけウロウロ)を1ヶ月くらい続けました。

これは!という物件をやっと見つけ、売り主さんとの交渉も無事に済み、あとは銀行ローンだけ!という段階になりました。

実は当時借りていた賃貸の更新がその月末で、それまでに契約がまとまらないと、更新料が発生してしまうのです。20万円弱、勿体ない!

そんなこともあり、バタバタで契約を進めつつ、不動産会社の系列の銀行へローンの申込。

最初に行った銀行は、信託系の銀行だったのですが、ドラマの1シーンの様に冷たかったです。下町ロケットでいうところの、白水銀行のよう。申請にはかなりたくさんの資料が必要で、銀行の担当者へ提出したのですが、あ〜あって感じで受け取られました。

「ローンを組むには、団信が必要なのは知ってます?」

そう言われました。知ってるけど、抜け落ちて忘れていることってあるじゃないですか。私はよくバッグに裁縫セットを入れたまま、飛行機に乗ろうとしちゃって、ピンポンピンポンと鳴ってしまい、係の人に「飛行機にハサミは持ち込めないのはご存じですか?」と言われてしまうのですが、まさにそんな感じ。知ってるんだけど、忘れてましたみたいな。

不動産会社の担当者も、しまった!みたいな顔をしていました。忘れていた!みたいな。

「乳がんの手術から1年半ですか…。ダメ元で審査を通してみましょう。プッゲラ」

案の定、審査は通らず、最初の銀行ではローンは組めませんでした。