SNN-しんだらなにものこらない-

頭の中を整理するため、文章を書くリハビリとして始めてみました

芸能ビザ(Pビザ)を取った話は必要か?!

先日、芸能ビザ(Pビザ)を取得してアメリカで仕事をしてきました。

私自身は芸能活動はしなかったのですが、サポートスタッフということで私もビザを取得しました。

で、ですね。私がアメリカのビザ、それもPビザを取らなくてはならないとなってから、ウェブであれこれ調べていたのですが、Pビザについて書いてるサイトやブログってないのね。留学のビザや結婚、婚約者のビザは結構、体験談があったのだけれど、Pはないの。それって、Pを取る人はみんな「あったりめぇだぜ」ってことなのかしら。みんな知ってることなのかしら?私みたいに、ビザのビの字も知らない輩は、アメリカで仕事しようなんて思っちゃいけないのかしら。

もしもですよ。ビザのビの字も知らない人がいて、Pビザって何日くらいかかったの?なんて知りたかったら聞いてください。私の経験談でよければ、お答えいたします。

 

ざっくりとですが、こんな流れでした。

・アメリカでのお仕事を頂き、どうやら観光やビジネスでは入国(仕事)出来ないと知る。

・ネットであれこれ調べて1週間。留学生関係の仕事をする知人、旅行会社にも聞く。

 ネットによると弁護士事務所に頼んでから3週間かかるらしい。費用もかかるらしい。

・アメリカ大使館のサイトを何度も読んでもPビザについては理解出来ず。仕方なくDS-160の書類を書いてみる。この頃は渡米予定の約5週前。DS-160の書類を作成しようとするも、受け入れ先の承認番号が必要だと知る。

・アメリカ側の仕事先にメールをして、DS-160用の承認番号が必要なので、移民局に行って申請してほしいとお願いする。当初は渋られる。書類を作成するのは面倒だから。かなり頑張って交渉してみたところ、移民専門の弁護士に相談するねーと明るい回答。ただし、移民局から承認番号がもらえるのは1ヶ月後らしいよーとも言われる。げ、間に合わないじゃんと内心思う。

・アメリカの仕事先が依頼してくれた弁護士さんからメールが来る。私は英語が話せないので、メールはグーグル翻訳(ではないけど、ギャグで)ですよーと返信するも、Fine!と謎の返事。私も頑張るので、あなたも頑張ってと言われ、毎日毎晩、彼女とメールでのやりとりが続く。

申請番号が弁護士さんから届く。渡米1ヶ月前。すぐにアメリカ大使館のサイト(実際は移民局)からDS-160の申請書類を作る。DS-160の書類についてはいろんな人がネットでも書いていたけれど、折れそうになるくらい面倒。英語が出来ない私にも親切な日本語解説が出てくるけど、意味分からないし。もっとやさしく教えて〜。てか、そんなことも出来ないやつはアメリカ来るなって感じね。ごもっとも。

DS-160の書類を作って、アメリカ大使館への面接予約を入れる。私が頼んだ時で面接は3日後。朝の8時半で予約。もちろん、面接前に申請料も支払いました。日本円で2万2千円くらい。萎える。

・アメリカ大使館面接の日。渡米2週間前。朝8時半の予約で7時15分に到着。私の前には3名が並んでいました。次の仕事があったので、10時半には出たいんだな〜、けど3名なら楽勝じゃん!と思いきや、「8時15分で予約の方〜」との声が。すると、はーいとばかりに私の後ろに並んでいた50名くらいの人たちのうち20名くらいが、わらわらと先に入っていく訳ですよ。ちょっと。8時15分枠なんてなかったんですけどー。あったらそっち選ぶわ、まぁ私も面接申し込みがギリギリだったし、仕方ないかと気持ちを切り替えて並んでいた訳ですが、次から次へと8時15分がやってくるじゃないですか。時間はもう8時20分過ぎで、おい、15分に遅刻したなら30分の人(しかも7時15分から並んでいるやつ、それは私)を優先せんかい!と思ったんですが、ここはぐっと我慢ですよ。ビザ取れないと困りますからね。

で、やっと私も入れる番になったのですが、中に入っても当然、待たされます。面接に備えて、英語でナンて答えたろかーと考えておった訳ですが、聞かれたことと言えば、何日行くの?え?2週間?ふーんそう、ビザ取れたわよ、あとで郵送するから的な、えっ、それでおしまい?私が英会話披露する場は?って具合。しかしながら、ビザが取れてよかったねです。心配になって、いつ頃届くの?と聞くと1週間くらいとの返事。まぁ、よかったです。

・ビザが手元に届きました。渡米1週間前。やったね、弁護士さんありがとう。しかし、一緒に行くスタッフの一人が書類に不備があったとのことで再度、書類を作る羽目に。そのスタッフさんは英語が全くだめというので私が代わって交渉することに。そこは敏腕弁護士さんです。私も毎日、大使館に連絡を入れるからあなたも毎日、連絡を入れてちょうだい、そしていつビザはもらえるの?と回答を得てちょうだい、と。大使館の方は日本語で答えてくれるけれど、そういう対応してくれるのかなーと思いつつ、毎日のように問い合わせ。ほとんどクレーマー。大使館の人、ごめんなさい。結果、渡米3日前に、再作成の目に遭ったスタッフもビザ取得。死闘と呼ぶのがふさわしい、戦いでした。ホント。

 

こんなんで、Pビザ取得のノウハウが分かったとはいえないでしょうけれど、ないよりまし。というかみんな苦労してるのよ、ってことだけでもわかりたいと思うんだけどなあ。

これだけはいえることがあるとするならば、受け入れ先が敏腕弁護士さんを雇ってくれることを交渉するのみ、です。受け入れ先が、こうまでしても、こちら側と仕事をしたいって思えてくれるかってことなのかなぁ。Pビザ、手強し!押忍。